2014-01-30

かすか



 子どもの頃、漠然とだったが、映画やドラマを見るたびに、映像の質感が作品ごとに違うことを不思議に思った。それは見ていて心が軽くなるもの、息苦しくなるもの、かっこいいと思うもの様々でその内容自体とは関係なかった。特に大映テレビが制作したドラマを見るととりわけ寂しくなった。

 それが大人になって、色調など映像のトーンは制作者の意図によって変えられることを知った。そして写真が好きになり、写真でもそれができることも知ったが、フィルムだった当時、少し手間がかかり自分ですることはなかった。

 だが、デジタルカメラを使うようになると、それが手軽にできるようになった。自分の作り出したい「色調」や「記憶色」が手軽に再現できるようになった。当初はセピアやレトロ調など選択の幅は少なかったが、次第に増えて行き、今ではカメラメーカー独自の色調が出せるモードをカメラに搭載してる。デジタルカメラになり、写真の「色」の決定がフィルムメーカーからカメラメーカーにゆだねられ、「エフェクト」「モード」などと呼ばれる質感(効果)までもカメラメーカーが作り出すようになった。

 メーカー独自のエフェクトが確立するにつれ、メーカーの違うカメラを使い分ける楽しみがまた一つ増えた。今のお気に入りはGR。銀残しの「ブリーチバイパス」もよかったが、新エフェクト「かすか」が今の自分の心情と重なっている。





RICOH GR 

2014-01-27

日差し



 カメラを持って昼間のアメリカ村に。日差しの強さが露出を迷わせる。




 FUJIFILM X-E2  XF 35mm F1.4




2014-01-24

駐車場


 だれも入ることのできない駐車場。アスファルトを割って育った草木の高さが放置された年月を物語る。





 FUJIFILM X-E2  XF 35mm F1.4

2014-01-17

ロマンスカー



 京阪電車の通称「ロマンスカー」、1950年代にテレビ受像機を車両に設置してからは「テレビカー」の愛称となり人々に親しまれた。だが、そのテレビも昨年春になくなった。
 京都に行くようになり、2人掛けというゆったりとした空間が気に入り、できるだけ「ロマンスカー」に乗るようにしている。特に気に入っているのは「ダブルデッカー」と呼ばれる2階建て。落ち着くのは一階部分。通常よりも低く、いつもと視界が違うシートに身を沈めるとちょとした旅行の気分になり、通勤ラッシュの息苦しさを少しの間、忘れさせてくれる。




RICOH GR






2014-01-03

おせち料理


 子どものころは、クリスマスのごちそうに比べ、あまりうれしくなかった「おせち料理」。それが40歳を過ぎる頃から美味しいと思うようになり、年々楽しみになってきた。
 家族の人数が減りスーパーでも小分けになったおせちが並ぶが、やはり百貨店のそれは値段も味も格が違う。「いいものを大家族で」という今では少し違和感のある百貨店の売りが一番反映するのは「おせち料理」かもしれない。




FUJIFILM X-E2  XF 35mm F1.4





2014-01-01

2014年 元旦



  年々、慌ただしく時が流れていくように感じる中、元旦だけの街の静けさだけは、昔と変わらない。凛とした寒さと静かな街を歩くのは心地いい。今年は丁寧に日々を過ごして行きたい。



RICOH GR