「大」の焼き印がユーモラスだ。名前も「大丸饅頭」。百貨店が出している饅頭を食べたのは初めてだった。阪神・淡路大震災前までは大丸神戸店で売られていたが、今は梅田店と福岡天神店で売られているという。
直径5センチ、厚さ2センチほどのカステラ生地の小さな饅頭。きつね色に焼き上げられたカステラの中には餡。かつては白餡しかなかったらしいが、今は黒餡もある。最近はふわふわした食感の饅頭が多いが、大丸饅頭は小さい中にみっしりと餡がつまっていて、その餡の質感と小振りな大きさのバランスが心地いい。百貨店の中で、1個42円という値段もうれしい。
RICOH GR